見ているのは脳!?

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脳の誤作動で視覚情報が認識されない


以前「メラビアンの法則」の記事で、『目から得た視覚情報を脳が正しく処理出来ないと、見えるはずのものが見えない』というお話を書きましたが、その怪奇現象のようなことが、我が家では頻繁に起きていたというお話です。

発達障害の人で、よくものが見つけられない人がいますが、それも脳の誤作動で、視覚情報が正しく認識されない為、本当に見えていないということが起きているのではないかと思います。

でも、そうだとすると、かなり可哀想です。

なぜなら、学校ではそういう子たちは、先生達からよく

ほら、ここにあるじゃない!? 一体どこ見てんの? よく探してから、無いって言いなさい!

と叱られてますから。もっと広く知られて欲しい情報だと思います。

専門家ではないので詳しいことは分かりませんが、うちのふたりにしろ、学校の子供達にしろ、共通して物を見つけるのが苦手で、かなり苦労していますから、実際本当に見えていないのに叱られているのかもしれません。

魔の冷蔵庫


初めてその場面を見たのは、モトオの時でした。

ややこ

「それは、冷蔵庫に入ってるよ」

と私が言うものを、

モトオ

「ありませんけど!」

と言って、いつものように私を責めてきたのです。

ややこ

「目の前にあるはずです」

と置いた場所をしっかり覚えている私が言っても

モトオ

「ありません!」

と嫌な感じで、言い張るので、わざわざ冷蔵庫のところへ行って見ると、彼の目の前にあるではありませんか。

一瞬、「え?」となって、『ふざけてるんじゃないよね…』と思いつつ

ややこ

「目の前にあるじゃん!」

と言っても、やはり真面目に

モトオ

「どこ!?」

と言って、目を三角にして怒ってくるので、

ややこ

「目の前、ここ!」

と指をさすと、見えたということがあったのです。

普段からすぐ人のせいにするモトオでしたから、『またか!』と思いながら『なにボケてんの!?』と思ったのを覚えていますが、まさか本当に見えていなかったとは思いもしませんでした。

それに、モトオは、自分に都合の悪いことは一切言わないので、その事実を知ることはなかったのでした。

きっかけはいつもムスメ


知るきっかけになったのはムスメでした。

やはり冷蔵庫の中のものが見つからないというので、側に行くと、やはり見逃すはずのない真正面にそれがあるのに、「無い」と言うのです。

『親子でふざけてんじゃないよ!』と思いながら、
「そんなとこまで、パパに似なくていいでしょ」と言って、
「ほら、ここ!」と指さすと、

「ほんとだ!? え、なんで? 急に!? 怖!」

と驚いているので、よく聞くと、さっきまでなかったのに、私が指差した瞬間、現れたと言うのです。その時は、私もどういうことか分からず、

「えー、何それ? 怖!」

と、二人でその現象に恐れおののいたのでした。

それ以来、その事実は公《おおやけ》の事実となり、ムスメがしょっちゅう、
「うわっ、今現れた! 怖!」とよく叫んだりしてるので、無事私の知るところとなったのでした。

豆苗で観察してみる


ある日、私は『指摘しないと、気がつかないのかしら』と、ふと疑問に思い、密かに観察してみたのでした。

黙って料理に豆苗《とうみょう》を使い、黙って二期作目を育てていました。

と言っても、大っぴらに日の当たるテレビの前にどどんと置いて育てていたので、流石にすぐ気づくだろうと思っていました。

けれど、これが気づかない。ムスメの反応は無く、私も黙ってそのまま水耕栽培を続けたのでした。

すると、3日経ったところで突然

ムスメ

「あれ? これどうしたの?」

と言うのです。本当に見えていなかったようでした。

そして、なんと3日前にうどんに乗せて食べていたことすら、意識になかったことが分かったのです。こっちは、興味がなかったからかと思いますが。

豆苗以外にもいろいろ試してみましたが、彼女の場合、目に入ったものが、

脳に認識されるまで数日掛かることが分かりました。

彼女曰く、そういうものは突然目の前に現れるそうです。

昔は、その怪奇現象も、全部私のせいにされ、勝手に怒っていましたから、

とんでもないとばっちりを受けていた訳です。

なんにせよ、今は解明され、静かに話し合えるようになったので、本当に良かったと思います。

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